レゲエと聞いて何を思い浮かべるだろうかボブマーリー?激しいダンスホール?
では「ラヴァーズ・ロック」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか?
恋愛に溢れた甘美な旋律と、心を揺さぶる歌詞が交わる、レゲエの宝石を指すのだ。
この隠れたジャンルは、レゲエの多様性の中でも魅力的な一角を占めている。
本記事では、ラヴァーズ・ロックの歴史、特徴、そしてその影響に迫ってみよう。
ラヴァーズ・ロックの誕生と魅力
ラヴァーズ・ロックは、1970年代中期にイギリスで誕生したレゲエのサブジャンルだ。
この音楽スタイルは、愛とロマンスをテーマにした歌詞と、
洗練されたサウンドが特徴である。
ジャマイカ出身のアーティストたちが歌う
プロテストソングがジャマイカで支持を受ける一方で、
イギリスのカリブ系移民たちは、ラヴァーズ・ロックを愛し、抱擁した。
このサブジャンルは、レゲエのリズムにシカゴ・ソウルやフィリー・ソウルの感覚を
取り入れ、魅惑的な新たな音楽を築いた。
初期のラヴァーズ・ロック楽曲と影響
ラヴァーズ・ロックの初期楽曲は、イギリスで舞い踊った。
ルイーザ・マークが14歳の頃にカバーした「I Caught You In A Lie」が、
このジャンルの早期の名曲として知られている。
同じくジンジャー・ウィリアムスの「Tenderness」やT・T・ロスの「Last Date」も、
その甘美な旋律と心揺さぶる歌詞で注目を浴びた。
ジャマイカへの影響と国際的な成功
ラヴァーズ・ロックは、イギリスからジャマイカへと波及し、
多くのジャマイカ人アーティストに影響を与えた。
グレゴリー・アイザックスやデニス・ブラウン、シュガー・マイノット、
フレディ・マクレガーらが、この甘美なスタイルを取り入れて国際的な成功を収めた。
特に、ジャネット・ケイの「Silly Games」やマキシ・プリーストの「ワイルド・ワールド」は、
全英チャートでのヒットを記録し、ラヴァーズ・ロックの地位を確固たるものとした。
今日のラヴァーズ・ロック:進化と新たな才能
時は流れ、ラヴァーズ・ロックも進化を遂げている。
1980年代には、サンチェス、ココT、ベレス・ハモンドなどが
ジャンルの新たな顔となり、魅惑的な楽曲を生み出した。
また、マイク・アンソニーやピーター・ハニンゲイル、ドナ・マリーらも
ラヴァーズ・ロックの代表的なアーティストとなっている。
このジャンルは、今もなお進化を続け、新たな才能が輝きを放っている。
まとめ
ラヴァーズ・ロックは、甘美な旋律と恋愛の魔法が絡み合った、レゲエの宝石である。
イギリスからジャマイカへと広がり、多くのアーティストに影響を与え、
愛と音楽の調和を楽しむ人々を魅了し続けている。
このジャンルは、多様性あるレゲエの世界で輝く一片として、
今後もその魅力を広めていくことだろう。
今回はレゲエのサブジャンルLovers rock(ラヴァーズ・ロック) について
紹介しましたがいかがでしたか?
私は特に好きなアーティスト3人あげるとしたら
ルイーザ・マーク、サンチェス、フレディ・マクレガーです。
他にもたくさん好きなアーティストや曲がありますが、私は特にこの3人が好きですね。
少しでも気になった人は、ラヴァーズ・ロックを聴いてみて下さい。
次回以降もあなたにとって気になる音楽やバンド、アートやアーティスト、
ストリート系ファッションの魅力を紹介していけるように記事を書いていきます。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。